わんこのラノベ読み

一冊と、また一冊と、面白いから読んでしまう

大人になるということ with 夜空の呪いに色はない

階段島シリーズである『夜空の呪いに色はない』を読んだので雑記風に感想を書く。

夜空の呪いに色はない (新潮文庫nex)

夜空の呪いに色はない (新潮文庫nex)

 

 

大人になるということはどういうことなんだろう。

 

大人になるということは子供の頃のイメージでは二十歳になることだった。

 

いざ二十歳になってみて、当時感じたことは責任感やお酒を飲める喜びであったり、親の承認無しで公的な手続きを済ませられることであったり......。結構私の今までの世界観の狭さに驚いたことを覚えている。今もまだ新しい発見は多いのだけど......。

 

この物語を読んでみて、大人になるということについて改めて考えてみたときに、二十歳で大人になるということは一つの条件に過ぎないと感じた。

 

この物語の舞台は階段島で現実世界から捨てられた人たちが集まっている。私たちも日々生活していく中で様々なことで悩み、決断をしていくと思う。時にはそれをどうしようもないほどに強要される時もある。その悩む夜毎に私たちは階段島の現実の人たちのように自分の何かを捨てて、朝を迎え乗り越えていくこともあると思う。例えば、クラスの出し物で自分が前に出ないといけなくて恥ずかしい自分やテスト勉強をしっかりできなくて明日の心配をしてしまう自分や、はたまた好きな子に告白するための勇気がない自分を捨てるかもしれない。

 

そういった自分の何かを捨て、新たに選択した自分で夜を照らしていく、それを積み重ねていくことで大人に近づくんだと感じた。また大人になったんだという意地を持てるんだと感じた。

 

そして最後にその意地を持った大人が子供に教え、見守っていけるようになった時に初めて大人になるんだと感じた。だから、学校の先輩は大人っぽく見えたし、親や先生は大人だった。

 

でも、いざ自分が後輩に教えても自分が大人っぽく感じないから不思議、これいつまで経っても大人になれないのでは?社会のバグ?

 

ということで、結論

 

 

    先生になりたくはないので子供が欲しい!!!

 

 

階段島シリーズ気になる方がいれば読んでみてください。

www.shinchobunko-nex.jp